『シンプルな給与制度のつくり方』読んだ

どうして読もうと思ったか

  • 評価、給与制度とかについて興味ありあり中なので

どんな内容だったか

  • 社員に納得して働いてもらうために、複雑でわかりづらい給与制度ではなくシンプルな給与制度を作りましょって本

読んでどうだったか

  • 若干、首をひねる箇所はなくはなかったけど全体的な内容は悪くない感じ
  • 給与と評価の制度、こんな風に考えればいいですよってキモはおさえられてる気がするので、ベースに使うのによさそう
  • シンプルをうたうだけあって、ちょっと前に読んだ『賃金・賞与制度の教科書』ほど細かすぎずさっと読めた

メモ

* 賃金・人事制度、評価制度を作る目的
  * 仕事の品質の高さが評価される組織文化を作る
  * ↑を通じて、社員が将来に不安を感じることなく仕事に集中し力を発揮できるようにする
  * ひいては、育成した社員が社外に流出するリスクを避ける

* 社員のモチベーションを下げる賃金処遇上の要因
  * 賃金等が期待水準に達しない
  * 他の社員に比べて自分の賃金処遇が低い
  * 自分を正当に評価しない、上司・会社への不信
  * 将来の賃金処遇の見通しの悪さ

* なぜ評価を行うか
  * 社員
    * 正しく評価され、努力が報われているという実感が欲しい
  * 会社
    * 個々の社員の実力を正しく把握することで、会社の現在の力を知ることができる
    * 評価と、それに付随する賃金処遇を通じて社員のモチベーションを高めるため
    * 社員の成長を促し、会社の力を高めるため

* 評価のやり方
  * 人事考課
    * 職務遂行能力や業務適性が基準に達しているか判定する手法
    * 複数の目による絶対評価
      * 本人評価も含む
    * 能力開発、採用時の評価に向いている
  * 成績評価
    * 仕事の成績そのものを評価対象にする
    * 上司による他の社員等を含めた相対評価
    * ↑のため、本人評価は行わない
      * 上司ではないので、他の社員との成果の比較しようがない
    * 昇給評価に向いている

* 納得感のある評価のために
  * 評価方法がルールとして定められている
  * 評価方法が開示され、ルールにのっとった運用が確認できる
  * 評価者が被評価者に評価理由について十分な説明をする

* 何をどう評価するか
  * 仕事の成績だけを対象にする
    * 能力は測るのは大変
  * 相対評価するときは同じ等級の社員との比較をする
  * 評価期間を当期に限定する
  * 以下のような基準について評価する
    * 仕事への取り組みの態度
    * 適切な準備、計画ができているか
    * 作業の効率化、正確性
    * 指導、調整
    * 報告
  * 評価点ごとの比率を一定にする
    * SA:25%、B:60%、CD:15% というように常に一定にする
    * 業績が悪い時でも比率を保つことで上位の社員の離脱を防ぐ

* 納得感のある給与のために
  * 職制上の役割責任を根拠に基本給を設定する
    * 手当ではないんだけど、責任の重さに対するプラス分というイメージ
    * 責任レベルに応じて給与レンジを設定
  * 各種手当の見直し
    * 色々な手当を作ると却って不公平感が増す
  * 物価上昇等に合わせてベースアップもする
  * 若い人、低グレードでは、能力の伸び幅を考慮して、高年齢、高グレードよりも評価ごとの昇給額を多めにする
  * 測定した評価を元に昇給評価に反映させる
  * 昇給ルールの記載
    * ↑がないと上がるかどうかわからなくて将来に不安を感じてしまう。
    * 既存社員は辞めるし新しい人もこない
    * 安心感を与えるためにあるとよい
  * 給与制度説明会
    * ルール決めたら説明とかちゃんとするとよさそう

* 定期昇給
  * 生活水準を維持し向上させるため (=自動昇給)
  * 社員の向上心を引き出す (=習熟昇給、昇格昇給)
  * 1年で社員間に差が出すぎないようにデザインする
    * あまり同僚と差ができると、社員の次回は向上しようというやる気を削ぐことになる

* 賞与設定
  * 役割の軽重、同等級の中では成績の良し悪しでメリハリつける
  * 賞与の金額差で自分の評価を再認識することになる
    * よくも悪くも社員のモチベーションにインパクトを与えることになるので、ちゃんと考える

* やるとよさそうなこと
  * 現在の賃金、評価制度の問題点の洗い出し
  * 賃金をプロットし、どのような分布になっているか、どういう昇給パスを辿っているか等の現状分析
  * 給与を考える時、社員全体の総額人件費で考える